リモートアクセスVPNで始める中小企業のテレワーク

新型コロナウイルス対策としてテレワークが急速に普及しましたが、2022年度の国土交通省のテレワーク人口実態調査の結果によると、テレワークで働く人の割合は、就業者1000人以上だと36.7%、100~299人だと22.7%、20~99人だと17.5%と差があり、大企業では積極的に導入している半面、中小企業での導入が進んでいないということが明らかになっています。

テレワークを導入したことが無い、または導入したが廃止してしまったという中小企業の中でも、オフィスの三密回避、働き方改革の推進、従業員の柔軟な働き方の実現、人材の採用・確保、DX化、BCP対策などの側面から機会があればテレワークを導入してみたいというところも多いのではないでしょうか。

そこで、テレワークを始めるファーストステップとして弊社からご提案したいのがリモートアクセスVPNの構築です。リモートアクセスVPNは、ルーターを入れ替え、PCに設定を入れるだけで、比較的コストや手間をかけずに導入が可能です。

リモートアクセスVPNを導入することで、自宅や外出先のPCからインターネット回線を経由して社内LANにアクセスし、ファイルサーバーや基幹システムサーバーの操作が可能です。さらに、会社にあるPCを遠隔で操作(リモートデスクトップ)が可能になります。

出典:2022年度の国土交通省のテレワーク人口実態調査(外部リンク)

リモートアクセスVPNでできること

リモートアクセスVPNを導入すれば、自宅や外出先のPCから社内LANにアクセスが可能になります。主に実現できることは以下のとおりです。

  • ファイルサーバーや基幹システムサーバーなどにリモートアクセスし利用できます
  • 複合機にリモートアクセスしFAXの送受信が可能になります
  • 会社にあるPCにリモートアクセスし遠隔で操作(リモートデスクトップ)ができます
リモートデスクトップが便利

リモートアクセスVPNのシステムを導入し、会社にあるPCにWindows10/Windows11標準搭載のリモートデスクトップ機能を設定することで、自宅や外出先のPCから会社にあるPCの遠隔操作が可能になります。

会社でPCを操作するのとほとんど同じような感覚でサクサクと利用できます。そして、あくまでPCを遠隔操作するだけなので、操作PC(自宅や外出先のPC)に情報は残らず、セキュリティリスクを軽減できるのも大きなメリットです。

テレワークをする社員の自宅にPCがある場合や、会社からテレワーク用のノートPCを支給できる場合はぜひおすすめの方法です。

リモートデスクトップの概念図

ヤマハルーター+VPNクライアントソフトウェアを使用したリモートアクセスVPNの構成例

弊社で導入事例が多い構成をご紹介いたします。ルーターをVPNに対応したヤマハのRTXシリーズに入れ替えます。さらに、インターネットプロバイダから固定IPアドレスを取得し、L2TP/IPsecと呼ばれるVPN接続方式をVPN対応ルーターに設定します。

そして、自宅や外出先のPCにヤマハのVPNクライアントソフトウェアをインストールすることでリモートアクセスが可能になります。

リモートアクセVPNの構成例

参考価格

ルーターをヤマハのRTXシリーズに入れ替え、テレワークで使用する既存PCにVPNクライアントソフトウェアをセットアップした場合の参考価格です。VPNルーター費、VPNクライアントソフトウェア費、技術者の派遣費、設置設定費、システム設計費を含みます。

  • 5人分:350,000円(税込)
  • 10人分:550,000円(税込)
  • 20人分:900,000円(税込)

※LAN配線工事やネットワークラックの設置は考慮していません。

出典

リモートアクセスVPNはDXのスモールスタートに

デジタル技術を活用して企業の変革につなげるDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みが推奨されていますが、リモートアクセスVPNを導入し、テレワーク環境を構築することは御社のDX化のスモールスタートに繋がります。

リモートアクセスVPNを導入し、出社とテレワークを組み合わせるハイブリッドワークを続ける中で、どんな業務をテレワークで実施すればいいのかを見極めながら少しずつ実施していきます。

そして、テレワークを実施することで出てきた課題を解決するために、コミュニケーションツールの導入やペーパーレス化、クラウド化などを段々と進めていくことでDXが自然と推進されていきます。

大企業と比べて人数の少ない中小企業であれば、リモートアクセスVPNの導入をきっかけにDXを推進していくことで、社内の気運が一気に高まり、DXが加速度的に波及していき、企業の変革や成長も各段のスピードで進んでいきます。

こんなタイミングでリモートアクセスVPNを導入しませんか?

いくらスモールスタートとは言え、コストがかかることですし、新しいやり方を構築していかなければなりませんので、リモートアクセスVPNの導入に踏み切るのに躊躇してしまうこともあるかもしれません。

そこで、弊社からのご提案です。リモートアクセスVPNを導入するタイミングとして、以下のような時をチャンスと捉えるのはいかがでしょうか。

  • ネットワーク機器が古く、埃をかぶっていて、インターネットが遅いため社内LANのリプレイスを考えている
  • 社員の増員に伴いPCの増設が必要だが、LAN配線がごちゃごちゃで困っている
  • 働き方改革のためオフィスの移転・リニューアルをする予定
  • ネットワークの不具合があるが、今まで自分達でルーターの設置やLAN配線をしてきたため相談できる業者がいない
  • パソコンの入替や無線LANを導入するついでに社内LANの見直しを考えている
  • コロナ対策としてテレワークを導入したことがあるが、結局うまくいかなかったのでもう1回チャレンジしたい

中小企業のネットワーク環境構築サービスのご案内

弊社ではルーターやスイッチなどのネットワーク機器のご販売および設置設定、LAN配線工事、ネットワークラックのご販売および搬入設置など、企業のネットワーク環境の構築をトータルでサポートすることが可能です。

こちらのページでご紹介したリモートアクセスVPNを含め、御社のネットワーク環境の構築をご検討の場合はぜひお気軽にお問い合わせください。

中小企業のネットワーク環境構築サービス

弊社のスタンス

弊社のネットワーク環境構築の実績は数名~100名程度の中小規模オフィスが中心です。中小企業では専任のIT担当者を設けられないところが多いため、経営者の方や総務のご担当者様とお打ち合わせをしていくことが大半です。

ネットワークに精通した専任担当者がご訪問し、ご要望をしっかりヒアリングし、綿密な現地調査のうえ、コストとセキュリティのバランスに配慮したネットワークを設計いたします。さらに、お客様の保守や運用の手間を最小限にすることで、専任のIT担当者がいなくても安定稼働するネットワーク環境を目指します。

お問い合わせ方法

中小企業のネットワーク環境構築サービスをご希望のお客様は下記のお問い合わせボタンよりお問い合わせください。お電話もしくはメールフォームからお問い合わせが可能です。

東京、神奈川、千葉、埼玉にお客様のオフィスがある場合は、ネットワークに精通した専任担当者がご訪問してヒアリングをいたしますのでご相談ください(その他の地域のご訪問につきましてはご相談ください)。

お問い合わせ後、弊社からご提案する内容については、過度に売り込みやセールスをするものではなく、お客様のご要望に沿うものを第一義といたします。お客様の目的に対して貢献できると判断した場合、プラスアルファのご提案をいたしますが、あくまで選択肢を広げるものであり、無理強いをするものではございません。

お問い合わせ前に、お客様の課題に弊社が対応できるかどうか判断しかねる場合もあろうかとは思います。

万が一、お客様のお問い合わせ内容に弊社でご対応できない場合でも、極力、代替案をお示ししたり、参考になるご意見を申し上げるなど、せっかくいただいたお問い合わせに対して、お客様が何かしらの収穫が得られるよう最大限努力いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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